リリース後のバスはどこへ向かうのか?

キャッチ&リリースの文化が根付いている バスフィッシングですが、トーナメントで検量を終えてリリースされたバスたちは、その後いったいそこへ行くのでしょうか。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Dispersal Patterns of Post Tournament Bass”という記事を引用してご紹介いたします。
キャッチ&リリースという文化が根付いているバスフィッシング。
リリースという行為についてはアメリカでも日本でも賛否両論あるようですが、アメリカで否定的な意見があるとすれば、食用として持ち帰ることができないというのをなんとかしてほしいというところが多いようです。
バスを持ち帰って食べたい派の人からすると、釣ったバスなんてどうせすぐ死んでしまうのだから、食べたほうが良い、というのがその意見です。
ちなみに、リリースしたバスの生存率についての記事が当ブログにございますのでよろしければ読んでみてください。
これによると、リリースフィッシュの生存率はかなり高いことが分かりました。
しかし、リリースの問題は他にもありました。
それは、トーナメントでウェイイン(検量)された バスが一か所でリリースされて、フィールドの健全性が保てるのか?という部分です。
他の部分のバスが消えて、ウェイイン会場周辺だけ 魚影が濃くなってしまわないかということですね。
たしかにそれは、バス釣りをされている方、特にトーナメントに興味にある方でしたら一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
さて、どうなのでしょうね…なんていいつつ、そこはさすがのアメリカ、しっかり調査してくれたようなんです!
気になりますよね。
この記事は、カナダの水辺環境保全団体のひとつ、「Blue Fish Canada」公式HPのニュースページの記事で、トーナメント後にリリースされたバスの行方についての調査結果を報告しています。
気になるリリース後のバスの行方について、ぜひ読んでみてください。
トーナメント後のバスに何が起きているか
2021年8月下旬、North American Journal of Fisheries Managementは、スモールマウスバスとラージマウスバスのリリース後の行動についてカナダで実施された研究結果を発表しました。調査は、オンタリオ州東部のビッグリドー湖でのトーナメントで実施されました。研究者には、アリスE. I.エイブラムス、A.J.ゾルデルド、エロディーJ. I.レディー、マイケルJ.ローレンス、ピーターE.ホルダー、スティーブンJ.クック、そして任意のアングラーたちが含まれています。
研究の要約では次のように述べています。「従来のウェイインが行われるバスフィッシングトーナメントは、バスを釣った場所から抜き出さなければならず、多くの場合、ウェイイン会場のすぐ近くでリリースされます。トーナメントはラージマウスバスとスモールマウス バスをメインに、シーズンを通して開催されます。ただし、季節ごとの種の違いによる比較はまだ行われていません。」言うまでもなく、研究者たちは最新の魚追跡技術を使用して、釣り大会の後にリリースされた後のバスがどうなるかを調査しました。バスが生き残るかどうかだけでなく、どこへ行くのかまで。
3つのトーナメントで釣られた合計88匹のラージマウスバスとスモールマウスバスにアコースティックタグ(魚の体内に注射で入れる音を発信する極小のタグ)が付けられ、ウェイインが行われた同じエリアからリリースされました。 シーズン前にも同じ場所から30匹の捕獲されたバスがタグ付けされてリリースされました。湖全体に設置された受信機によって、バスがウェイイン会場からチャンネルラインを通ってメインレイクへ戻る動きが追跡されています。
調査に使われた88匹のトーナメントで釣られたバスについては、湖の地図を使用してどこで釣られたのかをあらかじめマーキングされています。アングラーがそのバスがどこで釣れたのか分からなくなってしまった場合や、その情報を公開したくない場合は研究対象外としています。
データによると、リリース時にバスがリリース会場から300メートル以内でまずは短期間とどまっていたことを示しています。 最終的には88の バスすべてがこのエリアからいなくなりました。ラージマウスバスはそれまでに平均4.6日かかり、スモールマウスバスは1日以内にいなくなりました。
リリース場所からメインレイクまでの距離は10キロメートル以上です。ラージマウスバスがメインレイクに戻るのに240日弱かかり、スモールマウスバスはその半分以下の時間しかかかりませんでした。元の場所に帰るのに最も時間がかかったスモールマウスバスでも108日で、10月のトーナメントで釣られたものでした。
研究者たちは、「バスは生き残り、最終的にはメインレイクに戻るが、移動については「頂点捕食者の大規模な移動と加入による悪影響」など、生態学的に広い影響をもたらす可能性があると結論付けました。彼らは、「トーナメントでは、バスをウエイイン会場へ運ぶのではなく、キャッチ&ウェイイン&リリース方式を採用するとメリットがあるかもしれない」と結論付けています。
バスの死亡率を減らすためにトーナメントのウェイインの方法を提案する研究はたくさんあります。大規模なトーナメントでは、バスが集中しないようにウェイイン会場からバスを遠くでリリースするための専用ボートを採用しています。小規模なバストーナメントでも、多くがその方式を採用しています。しかしこれまで、リリースされた バスがその後どこに行くのか、そしてれまでにバスがどれだけの時間と労力を費やすのかまでは誰も分かっていませんでした。
私はクック博士にこの研究について話しました。そして彼はタグ付けされてリリースされたバスが釣られた場所へ戻ったことを確認しました。バスが特定のエリアにいることを好むという事実は、当然のことです。 群れを成して回遊することで知られるスモールマウスバスでさえ、定期的に同じ場所を訪れます。バスが大きくなると、不法侵入してくる他のバスを追い払うことさえあります。明らかに、他の動物と同じように、バスは習慣の生き物です。
私はクック博士に、バスがどうやって湖を移動し、元の場所へ戻る方法を見つけることができるのかを尋ねました。あなたは、クック博士とそのチームがバスがどのように移動するかを調べるために行ったさまざまなテストがあったことに驚かれるはずです。クック博士は、フックは外す技術とバスの死亡率の関係についての研究からの発見とともに、バスのリリース研究の詳細を私と共有しました。彼は、アイスフィッシングで釣られたバスの回復具合ついての新しい研究結果さえ持っていました。
では、これがトーナメントにとってどんな意味があるのでしょうか?バスはリリース後も生存し、最終的には好みの場所に戻ることを私たちは学びました。しかし、川で開催されたトーナメントで釣られた バスについてはどうなのか?バスが上流へ向かって泳ぐ性質があるとすれば、上流で行われたトーナメントだったら帰れるのか?少なくとも、次の週末に他のトーナメントが開催されるとしても、その前にバスはウェイイン会場から離れることができるのは分かりましたが、それはリリースフィッシュが時間をかけてもアングラーに対するフィッシングプレッシャーを受けないことを保証するものではありません。
バスをひとつのウェイイン会場へ集めることにはプラスの側面もあります。バスの健康状態はウェイイン時にトーナメント関係者によって判断されます。バスの健康状態を確認するために観察され、バスが致命傷を負ったと判断された場合、アングラーにはペナルティーが与えられます。釣られたバスは、調査のためにサンプルを採取したり、研究者がタグを付けたりすることもできます。バスの健康調査を実施することは、まずバスを見つけて捕獲しなかればならず、それは研究者には困難なことです。研究者は、トーナメントにウェイイン会場があるからこそサンプルが収集でき、タグやその他の追跡装置を取り付けができています。
バスの扱いとトーナメントのルールについては多くの議論がすでに行われており、間違いなく試合前のミーティングの議題になり続けるでしょう。新しいイノベーション、 バスの取り扱いについてのベストな選択、ルール、ペナルティは、私たちが学んできたことや一般の人々が希望していることに合うように変更されてきました。国民、釣り人、スポンサーの信頼がなければ、バストーナメントは存在しなかったでしょう。
バスアングラーは正しいことをしたいと考えており、資源としてのバスに関心があり、お金と時間の両面でフィールドの回復と研究に大きく貢献しています。トーナメントの主催者や釣り人がクック博士のチームによって行われた研究の結果にどのように反応するかを追跡することも興味深いでしょう。
メジャーリーグフィッシングは比較的新しいトーナメントシリーズで、人気が急速に高まっています。キャッチ&ウェイイン&リリースの方式を採用していますが、自己報告が正確であることを保証するために第三者であるオブザーバーに依存しています。ほとんどのアマチュアバストーナメントでは、1艇に2人のバスアングラーで参加します。ボートに3人目のオブザーバーを追加するということは、予算、人材的にさらに大きな課題が発生します。ただし、デジタルウェイイン方式にすれば、そのような問題をクリアできる可能性があります。ウェイイン会場へ運ぶバスを入れるライブウェルを装備するにも予算が必要です(ライブウエルはボートを買う時のオプションで数千ドルするそうです)。この予算を、釣った場所へその場でリリースできるデジタルウェイインの機械に回したらどうでしょうか?
すでに市場に出回っているアングラー用のアプリには、キャッチ&ウェイイン&リリースのトーナメントに使える多くの機能が備わっています。北米全体でそのアプリの人気は着実に高まっています。しかし、結局のところ、アングラーが不正行為をするのであれば、ルールやテクノロジーなどなんの意味もありませんが。
(ソース https://afspubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/nafm.10664)

大会でリリースされた バスはラージで4.6日、スモールは当日にはいなくなってしまうことが分かったそうです。
それならば、トーナメントが何週か続いても影響は少ないということでしたね。
私の感覚ではもっと長い間リリース場所に残っているような気がするのですが、そうでもないのですかね、それとも、日本だからでしょうか?
さらに個人的にはそこから元の釣られた場所まで戻るというのがまた意外でした。
ライブウェルという暗闇に入れられて移動したというのに、元の場所へ帰るとは…。
犬や鮭のように帰巣本能のようなものがあるのでしょうか?帰巣本能とはちょっと違いますが。
もしかしたらバスは大きくなるまでに、湖の色々なところを泳ぎ回って、その地理を記憶しているのでしょうか?
まさか、そこまでは…
うーん…バスというのはつくづく不思議な生き物ですね。
でも、なんとなく、この記事を読んでどこか安心しました。
それだけです!
それではまた。
毎度ありがとうございます!
※この記事はあくまでも海外記事の紹介であり、ブラックバスのリリースを推奨するものではありません。ブラックバスの取り扱いについては各都道府県または自治体等の規則に則ったご判断をお願いいたします。

https://bluefishcanada.ca/blue-fish-news-november-8-2021/
https://nojiriko-fishing.net/do-released-bass-live-parcentag...












